環境と対策 |
岩石採取場所や砕石プラントは公害・災害防止のための対策・管理を強化し、年数回、 |
国や道のの指導のもと定期的に自主災害防止巡回指導を実施しています。 |
また、災害対策だけでなく周辺環境を考慮に入れた環境緑化に積極的に取り組んでい
ます。 |
1.採石跡地緑化対策 |
採石は、長期の全体事業計画と採取跡地を復元する緑化計画・緑化工法を踏まえた |
採取計画をたて効率よく採掘、一時的に大きな斜面を裸地にしますが、その面積を出来 |
るだけ小さく緑化法を工夫することにより眺めを良くし、新規開発時には景観を十分配慮 |
しています。 |
終屈後、周辺の環境や行政の指導によって様々な土地利用が可能になりますが人工 |
的な緑化によって短い年月で自然を復元・回復することが可能です。 |
掘削中は人工的な緑化だけでなく、総合的・計画的な開発・環境保全により、自然環 |
境への影響を最小限度にすると共に景観の保全・周辺環境への配慮も怠ることなく進め |
ています。
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〇跡地緑化事例 |
所在地 |
富良野砕石株式会社 奈江砕石所 |
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(富良野市から北へ11キロの中富良野町に所在) |
気象条件 |
最低気温 零下32〜33℃ 最高気温 30℃以上 |
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(寒暖の差だ激しい地域である) |
岩石種類 |
粗粒玄武岩 |
緑化開始 |
平成7年 緑化保全計画を立て実施 |
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整形して緑化開始 |
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緑化工法 |
@通常苗木の植栽 |
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Aヤナギ、ドロノキを主体とした挿し木 |
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B天然実生で育った10〜20cm程度の苗木使用 |
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C剥土作業で産出された小径木を利用 |
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Dササの移植 |
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E切り株の移植 |
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F7草本種子の吹付け |
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Gクルミ、ミズナラ、ホオノキ、ナナカマド等重量型種子の播種 |
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H紙ポット(紙ネッコン)や牛糞で作ったポット利用 |
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I施肥 |
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J表土の敷設 |
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平成10年 裸地がまだみられる |
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平成14年 樹木も順調に成長している |
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○最近の緑化手法の紹介 |
自然林の再生というテーマに取り組んでいる北海道工業大学岡村俊邦教授は、生態色学的
混播法を提唱し、実践されています。 |
これまでの緑化は、どちらかと言えば単に緑にすれば良いと言うことだったが、これからは緑
の質を考えることが大事で、その地域に元からあった木で種子から苗木を育て、1〜2年生の
小苗を使用するのが特徴です。 |
また、既に草が生い茂っているような箇所では、直径3m位の範囲で草を剥ぎ、そこに砕石を
厚さ10cm程度敷き詰め苗木を植えます。色々な種類の草が生えてくるのを抑制するために砕
石を利用するところがユニークです。このサークルをつなげていく事により自然林が再生されてい
くことが期待されます。 |
緑化工法 |
@ 自然林から種子を採取 |
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A 種子まき付け |
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B 発芽したした苗をポット床替え |
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C 幼苗5本×10ポットを1サークル内に作付け |
2.粉じん対策
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砕石プラントから発生する粉じんを防止するために集塵装置を設置し、周囲に塵を拡散するの
を防いでいます。工場内はスプリンクラー・噴霧スプレー・散水車による散水を行っています。
また、一般道路での砕石の飛散を防止するため、定量積載の徹底、運搬車両の定期的な洗浄、
周辺道路の清掃などを行っています。
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集塵機 |
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散水車で工場内道路の粉塵の拡散防止 |
スプリンクラーで飛散粉塵の防止 |
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清掃車で工場内周辺道路の清掃 |
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3.水質汚濁対策 |
河川や池・湖沼を汚さないように沈殿池・沈砂池の設置をしたり、排水の水質を監視管理していま
す。降雨による災害防止や干ばつに対処できるように調整池を設置して、雨水や山頂部から流れる
水を管理し、植栽苗木への散水など有効利用しています。
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沈殿地 |
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4.騒音・振動対策 |
作業場や道路からの騒音を少なくするために、工場内の防音・防振設備の設置(機械を遮音壁で覆
って騒音を低下させている。)重機並びに車両の最適な運行速度の徹底、火薬類の適正な使用と作業
時間帯の配慮などに努めています。
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5.事故防止対策 |
採石場に通じる道路の整備、過積載の防止のため積載量のチェックし、稼働時間の限定をして交通事
故を防止しています。また車両の点検管理、従業員の指導・監督のための安全衛生教育、技能講習会を
行って意識の向上を図っています。 |
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